化学物質過敏症の患者の中には、電磁過敏症も併発する方が多くいらっしゃいます。

日本人の3.0~4.6%に症状があるとされる電磁過敏症、その名の通り電磁波にさらされると頭痛や皮膚症状などが起こる病気です。

海外でも英国では、2万人を対象にした調査で人口の4%に電磁過敏症の症状が見られるとの報告があり、日本人も同様の高率で症状を示す人がいる可能性が出てきました。

鬱(うつ)や集中力の欠如などの神経症状が最も多く、吹き出物や腫れ、赤みといった皮膚症状、頭痛、筋肉・関節症状なども症状として表れやすいです。。

症状と電磁波を出す機器などとの関連に関しては、自助組織の回答者127人のうち76人(複数回答)が家電製品を一番に挙げており、次いで携帯電話(74人)、パソコン(53人)、携帯電話基地局(39人)、テレビ(24人)、蛍光灯(23人)、送電線(16人)、電子レンジ(15人)、ラジオ・テレビ塔(7人)の順となっていたそうです。

電磁過敏症は発症の仕組みがよく分かっておらず、診断基準も定まっていません。

電化製品のあふれた現代では誰がいつ発症してもおかしくはなく、アレルギーのように患者が急増しないうちに何らかの予防策を提案できるようにするべきとの声もあります。